Coachmen VanCamper 19'RD(1990) の室内を見てみる(2) |
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運転席 |
ステアリングの表面プリントによるニセ木目も時代を感じさせますね。 それから、日本車と欧米車、特に商用車で一番違いが出るのが、ステアリングの素材。日本は湿気が多いせいか、ステアリングの素材に割とドライでハードなプラスチック素材を使います。ヨーロッパ車は逆にソフトでウェット。中には劣化を覚悟の上で、いまだにラバーを使うクルマさえあります。このエコノラインもかなりソフトでウェット。するする滑らないし弾力性があって、握りはとてもいいのですが、すぐベタベタします。どっちがいいかは好みの分かれるところですが、僕はこのソフトでウェットな感じのステアリングが大好きです。アルファでもゴルフでもシトロエンでもそうでしたが「買ったらまずステアリングを交換」なんて発想自体が沸いてきません。というか純正ステアリングがダメなクルマはハナから興味ない主義。
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で、これが助手席側 |
真ん中にはエンジンフードがせりだしています。V8です。つまりV8の直角バンクが運転席と助手席の間にスッポリ入るほど離れているという訳です。写 真ではエンジンフードのせいで助手席の足元スペースが狭く見えますが、実際にはこの状態で足を延ばせるほどです。 運転席と助手席の間は人がギリギリ通れるぐらいのクリアランスがあります。アメリカ車で「バン」と言う場合、このウォークスルー性が最も大事な要素になります。ウォークスルーできないクルマは、間違ってもバンとかミニバンとか言っちゃいけないのです。 それでもこの時代のエコノライン(このコーチメンバンキャンパーのベース車)は、シートとシートの間が狭くできています。(最近のエコノラインはもっと広い)
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スイッチがいっぱい |
無造作に並んでいるこのスイッチやパネル類は、コーチビルダー(このクルマならコーチメンインダストリー)が後から付けたキャンピング用のスイッチ群です。キャンピングカーには多かれ少なかれ付いてるものばかりです。左上のスイッチは、6つほどある室内灯の元スイッチです。クルマを使わない時などは切っておきます。その隣の同じ様なスイッチは、いわゆる外灯のスイッチ。夜間に乗り降りするときに使います。そのとなりの大きなパネルはキャンピング装備の集中モニターです。北米製のキャンピングカーには必ずと言っていいほど付いています。 これの説明は下の方で詳しく。 |
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