<ゴルビー倒れる(1997/05/05)>
4/12に7歳の誕生日を迎えたばかりのゴルビーの様子が中旬頃からおかしくなりました。ゴールデンウィーク中、通院を繰り返して5/5現在、若干小康状態ですが、ゴルビーは寝たり起きたりの生活が続いています。
兆候は、動きの俊敏さに欠けるようになったことでした。やがて用便時に苦痛を訴えるようになり、5月に入ってからは完全にご飯を食べられなくなって、ほとんどねたきりの状態になってしまいました。もともとゴルビーは、毎年換毛の季節には体調を崩す事が多く(ハスキーに特有)嘔吐の後に3〜4日絶食する事があるのですが、食欲が完全になくなることはなく、例年1週間ほどで回復するのが普通です。今年はそれがどうもパターンが違い、食べ物に全く関心を失い、嘔吐も殆どなく便が殆ど出なくなってしまうという初めての症状でした。
ご飯を全く受け付けなくなってから3日目に、部屋で失禁してしまいました。この時点でかなり深刻な状況だと分かり、かかりつけの獣医に走りました。
見てもらった結果、触診で膀胱上部に大きなしこりを発見、僕はこれを老犬期にさしかかった前立腺肥大ではないかと思いましたが、カテーテルを入れても大量の排尿はなく、しこりの位置も前立腺付近よりも膀胱上部にかなり大きな炎症もしくは腫瘍があるのではないかという所見でした。最悪の場合、悪性腫瘍もあるということで試験開腹を勧められました。
その日は取り敢えず抗生物質の注射だけをしてもらい、様子を見ることにしましたが、自力で10m歩くのもやっとという衰弱ぶりで、自宅についても水だけを大量に飲み、寝たきりの状態が3日ほど続きました。おしっこのサイクルも3時間を切り、夜も夫婦交代で連れ出さなければならず、かなり睡眠不足を強いられました。(元気なら外に出たい時主張してくれるのですが、かなり衰弱が激しく、教える元気もないのでこっちで先回りして連れ出す必要がありました)便が出にくくなったのは、しこりが腸を圧迫して腸閉塞のような状態を招いているせいだという事もわかりました。3回目の通院(5/4)で、どうやらしこりが縮小している様子があるということで、もうしばらく内科治療で様子をみる事になり、抗生物質を投与しながら看病しているところです。
ゴルビーが体調を崩す度に、まっさきにレプトスピラやパルボなどの急性感染症を想像してしまい青くなるのですが、検尿、検便、血液検査ともに異常はなく、その心配はありませんでした。が、思いも寄らぬ「癌」の疑いに、かなり精神的に参りました。
ゴルビーに会った事がある方なら分かると思いますが、あのゴルビーが食べ物に関心を失ってしまっている姿を見るのは、本当に辛いです。
現在の僕は、試験的開腹にはかなり懐疑的ですが、いずれ一次的回復を待って、回復手術を行い、組織検査をしなければならないだろうことはほぼ確実のようです。
5/4の晩、約一週間ぶりに牛肉を少し食べました。薬のせいだとはわかっていても、本当に飛び上がるほど嬉しかった。
以上、ゴルビーについての簡単な近況でした。