31 ファンベルト切れる(2002/06/08)


1週間ぐらい前から、なんとなくアルファを使いたくないような、イヤな予感がしていました。仕事やオフへの参加もコーチメンを使ってしまう、そんな感じ。暑いということを差し引いても(暑いとトランスミッションアルファはしんどい)僕の予感っていうのはいいのも悪いのも本当によく当たります。母親譲りの第六感。

とは言っても何の根拠もなく第六感が働く訳ではなく、予感の出所は重々分かっています。一つはエンジンオイル、もうひとつはファンベルトです。どちらも相当くたびれています。オイルの方はイヤな予感がし始めた翌日に交換しました。しかしファンベルトはそうはいかない。日を見つけてガレージに持っていかなければなりません。ところがその日を決める前に、どうしてもアルファじゃないと都合が悪い用事ができ、首都高を走らなければならなくなりました。

まあ、それでもオイルもオイルフィルターも交換してるから「エンジン自体は」大丈夫でしょ。そんな風に思いながら、いつものように目黒2号線を走行中、いきがって車間を詰めてくるFFクーペを古川橋のコーナーでバックミラーから消し去って、かなりいいペースで自然観察園前の直線にさしかかった時、突然ボンネットから「バンッ!」という何かを踏むような破裂したようなそんな音がしました。間髪を入れず「あ!やっちゃった!」と思いました。

とっさにアクセルを緩めますが、数百メートルもしないうちにみるみる水温が上がっていき、120℃を指し警告灯が点きます。バッテリ警告灯もハデに点滅しています。「こりゃ2本逝ってるナ」と悟り「バッテリが生きているうちに…」と駐車場を目指しますが、交差点で停まるとボンネットから白い水蒸気がシューシュー吹き出しています。生きた心地がしません。

なんとか駐車場に着き、フードを開けてみると、やはり2本切れていました。75のファンベルトは、パワステ系統、エアコン&ウォーターポンプ系統、オルタネータ系統の3本ありますが、そのうちパワステだけが生きていたのは不幸中の幸いでした。といっても、それも衝撃でよじれてプーリーにひっかかっている状態。

まあ、よくもここまでほっといたもんだと自分でもあきれるばかりですが、あきれついでにこの期に及んで僕は応急処置を考えていました。何が何でも自走で修理に持ち込みたい。いや、その前にどうしても帰宅しなければならない。そんな思いがアタマの中を支配していたのです。



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