深夜のテレビで見たんだけど、石田純一氏は166のオーナーみたいです。彼とアルファ…なんだか結びつかない。

でもストイックじゃないアルファを見るのも悪くないですね。

まあ、都内じゃショーファードリブンを見るぐらいだから、166が今までのアルファと、毛色が違う事は確かでしょう。

にしても…例えばクルマを求愛の小道具として使うとしてです。

フェラーリやマセラッティなら、石部金吉だって瞬時に石田純一になれる。

マセの場合、それがイタ車だっていう事ぐらいは説明する必要はあるとして、 とりあえずは、乗せて表参道を２往復もすればOK。

メルセデスやBMWの場合はもっと簡単でラクチン。

パンダやルノー４、2CVなどのキワモノ だって、乗せちゃえば、だいたいオーナーの趣味ぐらいは分かってもらえる。

日本車に至ってはもう名前をいちいちあげる必要もないでしょう。

たいていは、助手席を彼女の専用シートにできるだけの居心地良さを持ってる。

足りないところはオートバックスで調達すればいい。

上のクルマ達は、とりあえずどんなに金はかかってもオーナーの素性や性格、彼女に対するスタイルみたいなものをクルマ自体が、語ってくれる力を持ってます。

クルマという二人の空間を、心ゆくまで共有できることだってできます。

しかも乗る前から！

でも、アルファロメオはどうなんでしょう。

悲しいほど、そうはいかない気がします。

最近のアルファはドハデだから見た目ではダマせるかもしれない。

けれども、そのうち、なんだかやけにクタビレる事に気が付くでしょう。

「この人とデートすると、なんだかグッタリするのよねえ…」

やけに速く走るけど、走り屋なのかと言えばそうでもない。

乗り心地もよくない。音もうるさい。だいたいこのクルマ、いつも音楽がない。

こないだ「マフラーを直した」とか言ってた。マフラーって直したりするもの？

最近ギアがうまく入らないらしい。ギアが入らないって壊れてるってこと？得体が知れない。

「なんでこの人はこんなクルマに乗ってるんだろう…？」

彼女のいぶかしがる顔を見てるうちに「クルマで自分を語る」 どころか、いつしか彼女に何かの言い訳をしてる事に気が付くのです。

それがイヤなら彼女を運転席に座らせるしかないのです。

しかも、そうしたって100％分かって貰えるとは限りません。

オーナーですら「なんで自分がこんなクルマに乗ってるのか」

分からなくなることがあるのですから。

チョイ乗りで何か分かってたまるか。