8:アルファを選択する-その3(1997/11/14)

 自分に似合うアルファを探す際に、僕は2つの事を決めました。

1:試乗をしないで選ぶこと

 中古車選びの時にはこれは非常に危険な事なので、くれぐれも自信のない人は真似しないでください(笑)試乗は確かにいろいろな兆候や情報を得るのに役立ちますが、熱くなっている時は逆効果になることがあります。試乗というのはよほど長距離か、好きかってに限界走行をさせて貰えるのでない限り、つまりチョイ乗りで気を使って街を流す程度では得られる情報は限られた範囲でしかなく、逆に「アバタもエクボ」的に熱くなり、鋭敏な感覚を麻痺させる危険の方が強いという事を経験的に知っていました。中古車選びの常識からはかなり外れますが、特に古いアルファの場合は「どうせプラス100万」は必至です。プリッピングや停止時でも分かるエンジンやミッションの異常がない限りは試乗を要求することは避けることにしました。ただし、購入意思があるのに試乗を断わるショップは敬遠したほうが無難であることはいうまでもありません。実際にやってみるとこの事はかなり危険な「賭け」でした。

2:選択肢は4気筒+キャブに絞る

 現在のアルファエンジンの主流はV6です。とてもいいエンジンであることは知っていますが、それよりも先にまず、ジュリエッタ以来の伝統の総アルミDOHC4気筒+ツインキャブと長く付き合ってみないことには話にならないと思いました。年式や排気量にはこだわりませんでした。実際のところ、一体アルファのエンジンの何が自分を熱くさせるのか不明確だった部分をはっきりさせたいとも思っていました。

このような2つの条件で、僕はショップを無差別に回り始めました。



9に続く