ゴルビーの病気(要約)--1998〜1999

 手術後しばらくは瘻管はなりをひそめ、穏やかな日々が続きました。このまま完治するのかと思いましたが、1998年の秋頃から、再びうんちをする時(きばった時)に苦しむようになってきました。便も細い事が多くなり、明らかに後ろ足をひきずるようになりました。体力の衰えが目に見えるようになったのは12月、盛岡への移動で使ったトラックの助手席に乗せようとした時。以前なら簡単に乗れたのに、いくらチャレンジしてもダメでした。しかし一旦盛岡に行ってみると、寒さが心地良いのかしばらく元気を取り戻したかの様に見えました。特に新年から3月にかけての雪の季節は、ゴルビー自身、若い頃を思い出すように雪と戯れ、雪原を突っ走るほどの元気を見せました。容態が急変したのは3月半ばを過ぎた頃、急に後ろ足の付け根を痛がり、一晩中泣いて眠れないという事がおきました。地元の獣医(ゴルビーが子犬の頃初めてかかった主治医でもある)に痛み止めを打って貰うものの、9年ぶりの診療ではまた初診からのやり直しになってしまうためかなり時間がかかることに。その間にもゴルビーの容態は日増しに悪くなり、痛みを必死にこらえるものの、耐えきれずに涙を流しながら叫び続けるか、薬で朦朧としているかのどちらか。結局東京の主治医に再度相談する事に。目黒の事務所にしばらく泊まりながら病院通 いすることになりました。このころ僕は既にゴルビーを看病&看取るための家を探していましたが、なかなか見つからず、ゴルビーはほとんど寝たきりの事が多くなりました。「ペット可」で条件のいいマンションをやっと見つけ、「さあ面 接だ」という日には、もうゴルビーは身体を動かせるような状態ではなくなっていました。